【題名】本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~
【作者】香月 美夜
【話数】677話
【評価】A
のっけから諸君私は戦争が大好きだのノリで開始。
司書に就職決まって死んで異世界転生・・憑依?した本好きな子のお話。
病弱少女な5歳の子からスタート。
中世な感じな世界観、親は兵士で門番で下っ端の上司。
とりあえずこの世界、魔物とか魔法とかもあるらしい。
でも序盤はそーゆー要素皆無で、一般庶民的な暮らしの描写がメイン。
家族は他に母と姉。家に本は無し。主人公は本が入手できないので自作を決意。
でも羊皮紙の価格が給料1ヶ月分らしい。パピルス作成を目論むも断念。
粘土板を作っていろいろ書き付けで焼いて爆発して失敗。
商人に憧れる男の子と一緒に紙を作って、デカい商人のとこに就職目指します。
現代知識で内政チートの中身を、ちゃんと試行錯誤して作ってく感じの話。
洗礼式なる成人式(7歳)にて主人公の魔力が神官長の目にとまりました。
神殿入りして現代知識でいろいろ作ってお金稼ぎしながら神官見習い。
持ってる魔力が世界最高レベルっぽい感じでいろいろ狙われます。
途中で覚醒して魔法ぶっ放せるようになりました。
よくある異世界転生のチート能力+内政チートな話です。
ただし、適当に間飛ばさずじっくりある程度現実的に再現した感じの内容。
普通のSSとかだと省略される貴族的な挨拶やなんやかんやも割りと描写されてます。
モノづくりの時もそうだったけど、随分いろいろ調べたんだろうなぁってのが伺えます。
にしても主人公が正確な知識持ち過ぎ。序盤は普通だったけど、途中から自重しなくなった。
もう脳内にグーグル先生住まわせてるの?ってくらい詳しい。
この作者さんは「働かざる者、食うべからず」が大好きみたいで何度も出てきて食傷気味。
全属性のチート魔力と現代知識とか超越した万能能力(運動以外)で姫&聖女になります。
そんで領主一族として領地経営な内政チートで以下略。
後日談(未完)
ハンネローレの貴族院五年生
———-以下ネタバレ注意———-
35話、中身が憑依した人であることを男の子に見破られます。
なんか主人公は魔力持ちで、その魔力のせいで憑依前の子は死んだ?っぽい。
そんで主人公もそのせいで病弱路線だけど、なんか制御できそうな雰囲気。
主人公の魔力は上級貴族(神殿長?)を圧倒するよーなものだったよーです。
そんな感じで第一部では、シャンプーやら紙を作って商家と繋がりつくって金儲け。
78話、第二部では神殿に入って、準貴族階級みたいな扱いになります。
そこの孤児院の惨状を見て、孤児院改革始めます。
100話辺り、孤児院の労働力を使って紙の材料集めしたりなんだり。
後はカルタ作って売ったりイタリアン風なお店作るための料理人教育とか。
107話、転生者大好き活版印刷の準備に着手。まずはインク作りからです。
117話、30冊の自作本が初完成しました。
131話、鉄製の活字を作ってくれる職人を確保しました。
154話、弟が生まれました。と同時に主人公が院長な孤児院に魔力持ちの捨て子が来ました。
この辺りで活版印刷完成したけど、神官長様にしばらく使うの待てとストップかかりました。
166話、主人公の魔力だの何だの狙われて襲われたりしました。
なんだかんだ片付けて、最終的に領主様の養女になりました。お姫様です。
ついでに神殿長になりました。神殿のトップですね。聖女様です。
270話、薬飲んで2年眠ってさらに魔力増やして貴族院へ入学です。
362話辺り、他領からの商人受け入れに際して、町を魔法で綺麗にしました。
それ以降も維持出来てるとのことです。馬車の糞の掃除とか誰がやってるんだろ。
馬1頭辺りで、1回2~3kgのボロを1日に20kg前後、年間で7トンの馬糞ですぜ。
550話辺り、主人公が貴族院であれこれした結果、国で唯一の王様になる資格を得ました。
王族から嫁に来い言われたので、いろいろ脅して、領地への利益を確保しました。
とりあえず1年後に養子になる方向で調整です。
597話、お隣の領地と戦争開始です。
なんか最後の方は普通に恋愛話になってびっくりした。
とても良かったと思います。